2025年11月22日、都内某所にて、&BIZ「親子で楽しむ！プロバスケ選手による特別クリニック」を開催しました。

当日は、現役プロバスケットボール選手の田渡 凌さん、現役引退後に一般企業で新たなキャリアを築かれている伊藤 駿さんを講師としてお迎えしました。さらに、MCには多方面で司会として活躍する辻 大地さん（現・群馬クレインサンダーズ所属・辻直人選手の兄）にご登壇いただきました。

三名それぞれの経験や視点をもとに、「挑戦」と「コミュニケーション」をテーマにした学びを、共通のスポーツ・体験を通じて参加者へ届ける貴重な時間となりました。

体験がつくり出す対話のきっかけ

本イベントでは、普段別々の企業で働くワーカーとそのお子様が、バスケットボールを通して互いに挑戦しながら対話を深めることを目的に、ワークショップとセッションを実施しました。開始直後は緊張した様子も見られましたが、自然に会話が生まれるプログラム構成により、次第に場の空気が和らぎ、笑顔や声掛けが増えていきました。初対面同士でも、一緒に取り組む体験や対話のきっかけを設けることで、関係性が深まっていくことを参加者全員が実感する時間となりました。

挑戦する背中は、次の挑戦を生む

グループセッションでは、多くの保護者が「自分自身も新たなことに挑戦したい」という前向きな思いを抱いていることが印象的でした。そうした姿勢は子どもたちにも自然と伝わり、家庭全体で"挑戦する価値"を共有している様子がうかがえました。保護者の前向きな取り組みが、子どもの意欲や行動に良い影響を与えていることを、改めて実感できる内容となりました。

また、親子が互いの挑戦する姿を見せ合うことで、関係性がより深まり、互いを支え合う空気が生まれていたことも印象的でした。

親子で楽しむ、スポーツコミュニケーションの場に

当日は、ウォームアップやドリブルリレー、シュート練習、親子対決、子ども vs 選手など、バスケットボール未経験の方でも参加しやすいプログラム構成で進行。その中で、ゴールが決まった瞬間に親子や仲間で喜び合う姿や、一生懸命声を掛け合う光景が広がり、会場には笑顔と温かい空気が流れていました。

バスケットボールを通じて一緒に取り組み、同じ時間と体験を共有する中で、参加者同士の距離が縮まり、自然体で関わり合える雰囲気が生まれていく様子が、とても心に残る光景でした。

言葉で伝える「ありがとう」の時間

イベントの終盤には、講師からの提案で、親への感謝を言葉で伝える時間が設けられました。
「バスケットボールを続けられたのは、親が支えてくれたから。子どもの頃は照れくさくて言えないかもしれない感謝を、今日だからこそ伝えよう」――そんな言葉から始まった時間です。

最初は照れくさそうにしていた子どもたちも、勇気を出して「あいしてる」と気持ちをまっすぐに伝えていました。その言葉を受け取った保護者の表情が一気にやわらぎ、会場全体が温かい空気に包まれ、スポーツを通じた挑戦の場でありながら、親子がお互いを想い合うきっかけにもなる、貴重な時間となりました。

＜出演者からのメッセージ＞

伊藤　駿さん（講師）
子どもたちへ向けて、「やりたいと思ったことには、深く考える前にまず挑戦してほしい」メッセージがありました。自分自身も、安定した生活がありながら新たな挑戦に向けて動き出している最中であり、「大人になってもチャレンジは続けられる」という姿勢を示したうえで、親には「子どもの挑戦を後押しする存在であってほしい」と語られました。

田渡　凌さん（講師）
アメリカでの経験から、「英語が話せなくても、バスケットボールをしている瞬間だけはコミュニケーションが苦ではなかった」とスポーツの持つ力についての実体験を交えて話されました。国籍や文化を超えて意思疎通が生まれるスポーツの魅力を強調し、「やらされるのではなく、自分がやると決めて取り組むことが大事。結局は自分が動くかどうかで未来は変わる」と子どもたちに伝え、ワクワクする気持ちを大切にしてほしい、とのメッセージをいただきました。

辻　大地さん（MC）
「挑戦の第一歩は、誰かに"話すこと"から始まる」とコメントされました。講師のおふたりが語ったように、自分の挑戦したい気持ちを親や友だちに伝えることで、小さな一歩が生まれ、その積み重ねが新しい挑戦を後押しする力になる、とエールの言葉をいただきました。

今回のイベントでは、親子が互いに「挑戦する姿勢」を見つめ直す機会となり、コミュニケーションの大切さ、そしてスポーツが持つつながりの力を深く体感していただく時間となりました。

参加者の前向きな姿勢と温かい雰囲気が印象的であり、今後もこのような家族向けイベントを始めとした、&BIZ会員の皆様に楽しんでいただけるイベント・セミナー等をさらに提供していく予定です。 &BIZサイトやメールマガジン・LINE公式アカウントの配信をぜひチェックしてください！

引用元：https://spinowl.co.jp/posts/20251208